石油ストーブのしまい方|収納方法や適した保管場所も解説
「オフシーズンの石油ストーブってどのように片付けたらいいの?」
「安全に保管できる場所ってどこ?」
「石油ストーブのしまい方を知りたい」
季節が移り変わり暖かい日も増え、ストーブを片付ける家庭が増えつつあります。しかし、石油ストーブは正しいやり方で収納しないと、故障の原因や火災などの事故を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。
本記事では、石油ストーブを安全に収納するしまい方を4ステップで解説します。さらに、収納方法や適した保管場所も紹介します。石油ストーブを長く安全に使うためにも、適切なしまい方で保管しましょう。
石油ストーブのしまい方
石油ストーブは、正しく収納すれば翌シーズンも安全に使えます。以下の4つのステップで、清潔で安全な状態を保ちましょう。
- タンク内の灯油を全て抜き取る
- 取扱説明書をもとに各パーツを掃除する
- 全体のホコリや汚れを落とす
- 本体ケースに入れ水平に保管する
それぞれの工程について詳しく解説していきます。
タンク内の灯油を全て抜き取る
タンクに残った灯油は、劣化して故障や悪臭の原因になるため、使い切るかポンプなどで最後まで吸い取りましょう。灯油は時間が経つと酸化が進み、金属部品を傷める恐れがあります。
もし使用済みの灯油が余ってしまった場合は、ガソリンスタンドで引き取ってもらえます。余った灯油は翌シーズンに持ち越さず、きちんと処分しましょう。
取扱説明書をもとに各パーツを掃除する
部品の掃除は、説明書に従えば壊れるリスクを避けられます。分解や洗浄の手順を誤ると、次に使うとき点火しない場合があります。芯や燃焼筒など、取り外せる部分は説明書をもとに丁寧に清掃しましょう。
また、フィルターや受け皿の掃除も忘れずに行ってください。説明書を見ながら、順番通りに取り組みましょう。
全体のホコリや汚れを落とす
柔らかい布で拭いたり、掃除機で吸い取ったりしてホコリや汚れを落としましょう。ストーブの外側にホコリがあると、保管中にカビが発生しやすいからです。
たとえば細かい部分には、歯ブラシなどを使うときれいに汚れを落とせます。隅々まで掃除しておくと、来シーズンの使用が快適になります。
本体ケースに入れ水平に保管する
ストーブは平らな場所で水平に保管しないと故障のもとになります。斜めに置くと、内部部品に偏りができて正常に作動しません。そのため、専用のケースや厚手の袋に入れて、安定した床に置きましょう。また、重ね置きは避けて、上には物を載せないようにしてください。
石油ストーブの3つの収納方法
保管前の準備が終わったら、次は収納方法を選びます。おすすめの収納方法は以下の3つです。
- 箱に入れてしまうかカバーをかける
- 除湿剤や乾燥剤を入れる
- キャスター付きの台に載せる
使えるスペースや収納場所に合わせて、適した方法を選びましょう。
1.箱に入れてしまうかカバーをかける
保管中のホコリや湿気から守るには、ストーブを覆っておくことが大切です。段ボールや専用ケースに入れると、外部からの汚れを防げます。
購入時の箱が残っていれば、そのまま入れておくのが理想的です。カバーを使う場合は、不織布タイプの通気性がある素材がおすすめです。布をかけるだけでも十分なので、手軽に対応しましょう。
2.除湿剤や乾燥剤を入れる
ケースや袋の中にシリカゲルや炭タイプの乾燥剤を入れましょう。湿気がこもると、金属部分にサビが発生して故障の原因になります。特に、梅雨や夏の時期は、収納場所の湿度が高くなりやすいです。密閉する場合は、定期的に中の湿気を確認するとさらに安心です。除湿剤は100円ショップにもあるので、気軽に活用しましょう。
3.キャスター付きの台に載せる
キャスターが付いていると、掃除や移動もスムーズです。地面に直接置くと、湿気を吸いやすくカビやサビの原因になります。台の上に載せると、床との接地面が減って通気性が保たれます。頻繁に出し入れする場合には便利なので検討してみましょう。
石油ストーブのおすすめの保管場所4選
石油ストーブを長持ちさせるには、保管場所の環境が重要です。以下の4つの保管場所がおすすめです。
- クローゼットや押入れ
- 土間
- 物置
- トランクルーム
湿気・ホコリ・温度の管理ができる場所を選ぶようにしましょう。
1.クローゼットや押入れ
室内の収納スペースは、温度や湿度が安定していてストーブの保管に適しています。風通しの悪い場所でも、除湿剤を入れればサビの心配が減ります。普段あまり開けない場所の奥に、箱に入れて置いておくとよいでしょう。
ただし、布団や衣類と一緒に保管すると臭い移りの可能性があります。近くに衣類がある場合は、密閉して収納するように心がけましょう。
2.土間
屋内と屋外の中間にあたる土間は、風通しが良く収納に使いやすい場所です。屋外のように気温差が大きすぎず、温度管理がしやすいのが特徴です。棚の上に置いたり、すのこを敷いて底上げすれば湿気対策になります。砂ぼこりが入りやすい場所でもあるため、カバーをかけましょう。屋内に近い場所として、臨時保管にも向いています。
3.物置
屋外に設置された物置があれば、室内にスペースがない場合でも収納できます。ただし、冬と夏で気温差が大きくなるため注意が必要です。たとえば、密閉容器や収納ボックスに入れて、湿度と温度から守る工夫をしましょう。
また、床からの湿気が心配な場合は、台の上に載せると安心です。天候の影響を受けやすい場所なので、事前に準備して保管しましょう。
4.トランクルーム
石油ストーブなどの季節家電を収納するなら、管理が行き届いたトランクルームがおすすめです。空調完備の屋内型のトランクルームなら、温度や湿度の変化を最小限に抑えられます。トランクルームを利用することで、家の収納を圧迫せずに石油ストーブの保管が可能です。費用はかかりますが、安全に保管できて家の収納スペースの問題も解決できるため、検討してみましょう。
石油ストーブの保管にはトランクルームがおすすめ
石油ストーブのしまい方を解説しました。石油ストーブを適切な順番で収納し、適した場所で保管すれば長い間利用できます。
もし、石油ストーブの収納場所に悩んでいるなら、トランクルームの利用がおすすめです。トランクルームは空調管理や防犯対策が整っているため、保管中の劣化リスクを大幅に減らせます。屋内型のトランクルームであれば、カビやサビの原因になる湿気も抑えられます。